Windows Azure

Windows Azure Bootstrapperは、Windows AzureのWebロール、Workerロールで使用するコマンドラインツールです。このツールは、リソース(公開されているリソースやブロブストレージ)をダウンロードし、必要なら解凍し、実行することを簡単にできます。

再起動するたびに、ダウンロード、実行をさせたくない場合、それらの依存関係を記録し、インストーラーの実行を一回だけに制限できます。さらに、いくつか便利な機能があります。

  • 任意のhttp(s)リソースまたはWindows Azureブロブストレージからダウンロードできます
  • ログの記録
  • RoleEnvironment又はapp.configから設定解析します
  • RoleEnvironmentからポート、DIPアドレス、ローカルリソースパスを取得し利用します
  • リソースのZIP解凍
  • プロセスの起動
  • リソースが一度だけインストールすること、又は一度だけダウンロードし解凍することを保証します

サンプル1

bootstrapper.exe -get bootstrap/Installer.zip  -lr $lr(temp) -unzip $lr(temp)\extract -sc  $config(ConnectionString) -run $lr(temp)\extract\installer.msi  -args /qn -block

この例は、ConnectionString設定で定義されているストレージのbootstrapと呼ばれるコンテナーからinstaller.zipをダウンロードします。それをローカルリソースのtempにダウンロードし、extractと呼ばれるフォルダーに解凍した後、installer.msiと呼ばれる.msiファイルを/qnパラメータを通して実行します。

最後に、.msiが終了するまでのインストーラーが動作している間ブロックします。

サンプル2

bootstrapper.exe -get http://download.microsoft.com/download/F/3/1/F31EF055-3C46-4E35-AB7B-3261A303A3B6/AspNetMVC3ToolsUpdateSetup.exe -lr $lr(temp) -run $lr(temp)\AspNetMVC3ToolsUpdateSetup.exe -args /q 

この例は、MicrosoftからMVC3インストーラーをtempローカルリソースにダウンロードし、それを/q引数をつけて実行します。このケースではブロックします。

関連リンク

Windows Azure

TechED NA 2011の「Ten Must-Have Tools for Windows Azure」セッションで紹介されたツールを紹介します。

0. AzureWatch

Reporting009

Windows Azure

Using DebugView to Troubleshoot Windows Azure Deployments – Snip/Shot by Toddy Mladenovを元にてけてけっと書いた投稿です。

Windows Azure のデプロイに失敗する場合に、表面的には何が問題で失敗しているのかがわかりにくく、原因特定に手間取ることがあります。
しかし、幸運にもリモートデスクトップでロールに接続できる状態の場合は、SysinternalのDebugViewを使用して、問題の発生原因を特定できるかもしれません。

手順

  1. Windows Azureのデプロイに失敗しているロールにリモートデスクトップで接続します。
    接続手順は、Windows Azure実行環境へのリモート・デスクトップ接続 - @ITを参照。
  2. リモートデスクトップで接続したら、ロール上で直接technetからダウンロードするか、リモートデスクトップのローカル共有を使用して、ファイルを転送します。
    IEは(Windows Server 2008標準設定で)セキュリティ強化されていますので、信頼済みサイトにtechnetを追加しないとファイルがダウンロードできないかも。
    ダウンロード先は、DebugView for Windowsです。
  3. Dbgview.exeを開始し、Captureメニューからキャプチャーしたいものを選択します。ツールバー上のアイコンで、キャプチャーの開始と停止ができます。
  4. 22

すると上のようなキャプチャーが取れます。
上の画像のケースはスタートアップタスクでこけていることがわかり、原因解決に役立った・・・・そうです(笑

参考情報

Sysinternalで公開されているDebugView for Windows

DebugView は、ローカル システム、または TCP/IP 経由でアクセスできるネットワーク上の任意のコンピュータにおける、デバッグの出力を監視できるアプリケーションです。カーネル モード デバッグの出力と Win32 デバッグの出力の両方を表示できるので、アプリケーションやデバイス ドライバーから生成されたデバッグの出力をデバッガーで取得する必要がなく、標準以外のデバッグの出力 API を使用するようにアプリケーションやドライバーを変更する必要もありません。

Windows Azure

David Pallmann’s Technology Blog: Azure Storage Explorer 4.0.0.9 Refresh with Blob Security Featuresをざっくり意訳した投稿です。

Azure Storage Explorer 4の更新版をリリースしました。Refresh 9(4.0.0.9)では、Blobとコンテナのセキュリティに対応しました。

Azure Storage Explorerの前のバージョンでは、コンテナ作成時にデフォルトアクセスレベル(Private、Public Blob、Publicコンテナ)を設定することはできましたが、設定後は変更することができませんでした。
今回は、共有アクセスシグネチャ、共有アクセスポリシーに対応しました。単純に、BlobツールバーのSecurityボタンをクリックすると、Blobとコンテナのセキュリティダイアログが開きます。

ase4009a

SQL Azure

SQL Serverのカスタマーサービスサポートチーム(Customer Service and Support:CSS)が、CSS SQL Azure Diagnostics(CSAD)ツールをリリースしました。

SQL Azureで、PSSDiag/SQLDiagを使用できません。CSADは、SQL Azureの問題を解決するために、手っ取り早く情報を収集するためのツールです。
CSADは、以下のような情報を収集しレポート表示します。レポートは、レポートコントロールを使用していますので、様々なフォーマットで出力することができます。

  • データベースサイズ
  • CPU負荷の高いSQLトップ10
  • 実行時間の長いSQLトップ10
  • 論理I/Oが多いSQLトップ10
  • 物理I/Oが多いSQLトップ10