Vagrantにいくつかの新機能が追加された新しいメジャーリリース版であるVagrant 1.5がリリースされました。安定性に注力されていて、今回のリリースでより安定したようです。
また、Varant Cloudが発表されました。
Vagrant Cloudは、Vagrant環境をCreateし、shareし、discoverするための場所です。Vagrant Cloudは、boxとVagrand Shareを管理する場所です。
Vagrant 1.5は後方互換が導入されています。いくつかの設定オプションが変更されていますが、以前動作しますし、廃止予定警告が出力されます。将来的なリリースでは、オプションが削除されます。
Vagrant 1.5は今までで一番大きな機能追加がされています。また、たくさんのバグが修正されました。
主な機能
Changelog
https://github.com/mitchellh/vagrant/blob/master/CHANGELOG.mdで紹介されているVagrant 1.5での変更内容。
破壊的変更
- プロビジョナー/ansible:vagrantプロビジョン手順でマシンを起動する際に影響する、(Vagrantfileから取得する)マシン名を標準で安全な値を設定するように保障されるようになりました。
DEPRECATIONS
- プロビジョナー/chef-solo:[nfs]設定は、[synced_folder_type]に置き換えられました。将来バージョンで、[nfs]設定は削除されます。
- プロビジョナー/pupet:[nfs]設定は、、[synced_folder_type]に置き換えられました。将来バージョンで、[nfs]設定は削除されます。
機能追加
- 新しいプロバイダー
Hyper-V。Hyper-Vを有効にしているWindowsマシーンで、VagrantはHyper-V仮想マシンを管理できるようになりました。 - 新しいゲスト
Funtoo(ホスト名とネットワークの変更をサポート) - 新しいゲスト
NetBSD - 新しいゲスト
TinyCore Linux。network、halt、rsyncやBoot2Dockerと動作したりできます。 - 新しい同期フォルダーの種類
rsync。ゲストマシンへの一方向に一回だけ同期します。新しいコマンド[vagrant rsync]と[vagrant rsync-auto]でフォルダーを同期できます。 - 新しい同期フォルダーの種類
Windowsホスト上のSMBを使用して双方向のフォルダー同期を可能にします。 - パスワードベースのSSH認証。通常の仮想マシンのイメージをVarantで使用できるようになります。さらにVagrantは自動的にマシンにkeypairを挿入します。
- プラグインバージョンの指定で、バージョンを範囲で指定できるようになりました。
(例)vagrant plugin install foo –plugin-version “> 1.0, < 1.1” - ゲストで[guest capabilities]を使うように、ホストを指定した操作[host capabilities]ができるようになりました。これにより、ホストを対象としたプラグインを開発しやすくなります。
- サブVM設定内のプロビジョナーやプロバイダーをオーバーライドできるようになりました。
- プロバイダー/virtualbox
プロバイダー特有の設定[cpu]で、VM上のCPU数を設定できるようになりました。 - プロビジョナー/docker
docker buildを使用してイメージをビルドできるようになりました。
機能強化(抜粋)
- コマンド[vagrant pluguin uninstall]:複数プラグインのアンインストールが可能になりました。
- コマンド[vagrant pluguin install]:複数プラグインのインストールが可能になりました。