Windows Azure VM Roleの統合コンポーネントのトリビア?

私のアカウントは、まだまだ絶賛VM RoleがPending中なのですが、ローカル環境でできるところまでは、のんびりとやってみました。 以下の投稿は、正直VM Roleを使用するのに必要が無い雑学な話です。
Windows Azure VM Roleを使用する手順には、次の2つがあります。

  1. Windows Azure VM Role統合コンポーネントのインストール
  2. sysprepの実行

Windows Azure 統合コンポーネント

Windows Azure統合コンポーネントは何をするものでしょうか?

Windows Server 2008 R2に規定でインストールされているHyper-V統合コンポーネントをWindows Azure用に置き換えている(っと思う)。
Hyper-Vコンポーネントは、Hyperバイザーとの接続などに使用するドライバーなどの集合体です。Hyper-Vコンポーネントを入れないとハイパーバイザー型の仮想化にならないのでパフォーマンス劣化します。
Windwos Azure統合コンポーネントも各種ドライバーが入って、Azure上でパフォーマンスが出るようにチューニングされる(と思います)。

他には、Windows Azure Integration Componentsが配置される

Windows Azure統合コンポーネントのインストール時に、「C:\Program Files\Windows Azure Integration Components\v1.3」配下に各種ファイルが配置されます。
「Agent」、「Azure Storage」、「Diagnostics」、「Powershell」、「ref」、「RemoteAccess」、「RemoteForwader」が作成されます。名前的に、普通のWindows Server 2008 R2をAzure OSっぽくする為のコンポーネントがどーんと入ります。

ドライバーとかアセンブリキャッシュの登録

各種ドライバーとアセンブリキャッシュに幾つかのファイルの登録が行われます。
例えば、「Microsoft.WindowsAzure.Firewall.Interop」、「Microsoft.WindowsAzure.RoleContainer」のようなAzure用のものが登録されます。

sysprepの応答ファイルの生成

C:\unattend.xml」が生成されます。sysprepの応答ファイルで、sysprepに使用されます。
設定値として、Administratorのパスワードを付与しています。Windows Azureで使用する為に、Administratorのパスワードを初期化しているのだと思います。
タイムゾーンをUTCに設定しています。これは、東京に変えたくなるのですが、不具合原因になるかも・・・?
InputLocale、SystemLocale、UILanguage、UserLocaleをen-usに設定しています。これこそ、ja-jpに変更したいのですが、どうなんでしょ?VM Roleを使用できるようになったら、試してみようと思います。

application.configでライセンス対応

VM Roleで使用するOSのライセンス料は、VM Role課金に含まれることが発表されています。ライセンス認証をしていないOSイメージをそのままアップデートできますし、たとえ認証していてもsysprepをかけた段階で認証がクリアされます。
KMSアクティベーションを使用して、ライセンス認証をしています。application.configに、

<licensing>
  <!– http://technet.microsoft.com/en-us/library/ff793409.aspx –>
  <productKeys>
    <add name="Windows Server 2008 R2 HPC Edition"  key="消去しとく" />
    <add name="Windows Server 2008 R2 Datacenter"   key="消去しとく" />
    <add name="Windows Server 2008 R2 Enterprise"   key="消去しとく" />
    <add name="Windows Server 2008 R2 Standard"     key="消去しとく" />
    <add name="Windows Web Server 2008 R2"          key="消去しとく" />
  </productKeys>
</licensing>

っと言う記述があります。これで、OSのライセンス認証を済ませるはず・・・・です。てことは、Enterprise縛りではないようですね。VM Role。HPC、Datacenter、Enterprise、Stamdard、WebエディションどれでもOK?かもね。
これはクラウドなんだけど、Windows Serverを安い(よね?多分。)料金で使用できるって捉え方が正しいのかな。