Windows Server 2008 R2 Enterprise Edition環境下で、SQL Server 2008 R2 Standard Editionを運用していて、問題に遭遇し修正プログラムを適用した記録を公開しておきます。
どなたかの参考になれば幸い。
ちなみに自分の管理下にあるのは50~60台なので、いろんな事象に遭遇します(^^;
SQL Server 2008 R2 SP1
Windows Server 2008 R2で高負荷環境下で運用していると、SQL Serverのプロセスがダウンしてしまう可能性があり適用した。
SQL Serverの高負荷時にTCP通信に使用するメモリ領域が使用中のまま解放される問題のようです。
自分の管理下にある50台のサーバーの内、2台のサーバーにおいて1回ずつプロセスがダウンした。
SQL Server 2008 R2 SP1 CU3
The client was unable to reuse a session with <SPID>, which had been reset for connection pooling. The failure ID is 29. This error may have been caused by an earlier operation failing. Check the error logs for failed operations immediately before this error message.
Error: 18056, Severity: 20, State: 29.
上記のようなエラーが記録される事象が発生。
How It Works: Error 18056 – The client was unable to reuse a session with SPID ##, which had been reset for connection pooling
http://support.microsoft.com/kb/2543687/en によると2008 R2 CU9で修正されたと情報がありました。2008 R2 CU9が、2008 R2 SP1 CU3に相当します。
SQL Server 2008 R2 SP1 CU6
次の問題に遭遇。
- クライアントアプリケーションがMicrosoft SQL Server 2008またはMicrosoft SQL Server 2008 R2のインスタンスに接続している
- SQL Serverが、SQL Server 2008またはSQL Server 2008 R2とクライアントアプリケーション間の接続をリセットしたとき、クエリタイムアウトが発生します。または、クライアントアプリケーションが SQL Serverのインスタンスへクエリをキャンセルする情報を送信します。
アプリケーションがSQL Serverと通信できなくなる問題に遭遇した。
調査すると次の問題に該当したので適用した。
FIX: Errors when a client application sends an attention signal to SQL Server 2008 or SQL Server 2008 R2
http://support.microsoft.com/kb/2543687/en
SP2
まだ適用していないけど、情報としてメモ。
SQL Server 2008 R2 SP2には、SQL Server 2008 R2 SP1 CU1~CU5
SQL Server 2008 R2 SP2 CU1には、SQL Server 2008 R2 SP1 CU6~CU7
SP1 CU6が適用されている必要があるから、SP2単体を適用する予定は無し。
適用するなら、SP2とSP2 CU1を同時に適用する。
SQL Server 2008 R2 SP1 | |
CU1 | |
CU2 | |
CU3 | |
CU4 | |
CU5 | SQL Server 2008 R2 SP2 |
CU6 | |
CU7 | CU1 |
CU8 | CU2(完全には一致していない) |
参考
- SQL Server 2008 R2 RTM (製品バージョン:10.50.1600.1)
- SQL Server 2008 R2 SP1 (製品バージョン:10.50.2500.0)
- SQL Server 2008 R2 SP1 CU1 (製品バージョン:10.50.2769.0)
- SQL Server 2008 R2 SP1 CU2 (製品バージョン:10.50.2772.0)
- SQL Server 2008 R2 SP1 CU3 (製品バージョン:10.50.2789.0)
- SQL Server 2008 R2 SP1 CU4 (製品バージョン:10.50.2796.0)
- SQL Server 2008 R2 SP1 CU5 (製品バージョン:10.50.2806.0)
- SQL Server 2008 R2 SP1 CU6 (製品バージョン:10.50.2811.0)
- SQL Server 2008 R2 SP1 CU7 (製品バージョン:10.50.2817.0)
- SQL Server 2008 R2 SP1 CU8 (リリース日:2012/8/31 製品バージョン:10.50.2822.0)
- SQL Server 2008 R2 SP1 CU9 (リリース日:2012/10/16 製品バージョン:10.50.2865.0)
- SQL Server 2008 R2 SP2(リリース日:2012/7/26 製品バージョン:10.50.4000.0)
- SQL Server 2008 R2 SP2 CU1 (リリース日:2012/8/1 製品バージョン:10.50.4263.0)
- SQL Server 2008 R2 SP2 CU2 (リリース日:2012/8/31 製品バージョン:10.50.4260.0)
- SQL Server 2008 R2 SP2 CU3 (リリース日:2012/10/16 製品バージョン:10.50.4265.0)
- SQL Server 2012 RTM CU4 (リリース日;2012/10/16 製品バージョン:11.0.2382)
情報参考にさせていただきました。ありがとうございます。
参考リンクの
SQL Server 2008 R2 SP2 CU1 10.50.4263.0
SQL Server 2008 R2 SP2 CU2 10.50.4260.0
は、バージョン番号が逆ではないでしょうか。(CU2のほうが4263)