Prometheus Aertmanager 0.9.0が9/28に、バグ修正がされた0.9.1が9/29にリリースされました。
0.9.0 で追加された機能について紹介します。その他にも多くのバグが修正されています。
- webhookメッセージに現在時刻が追加されました
- slackの通知にlink_nameが追加されました
- 選択/ハイライトできるラベルUIが作成されました
- 注釈内にクリックできるリンクUIが作成されました
- API経由でアラートのfingerprint(ユニークな識別子)を出力できるようにしました
- READMEにamtoolに関する記述を追加しました
- Aertmanager全体で、ユーザー設定ロギングオプションを使用するようにしました
- fingerprintでソートしてAPIからアラートを返すようにしました
- サイレンスページビューで編集/削除するサイレンスボタンを追加しました
- amtoolにcheck configをするサブコマンドを追加しました
- メール通知でテキストサポートを追加しました
- make build時に対象のバイナリ名を渡せるようにしました
- プレビューでサイレントアラート数を表示するようにしました
- 期限切れサイレンスのとき確認ダイアログを出すようにしました
1.webhookメッセージに現在時刻が追加されました
通知送信のデバッグをしやすくするため、webhookの標準出力に現在時刻が追加されました。
2017/07/18 11:38:25 6
2017/07/18 11:38:25 [foo@bar.com baz@quux.edu]
2.slackの通知にlink_nameが追加されました
Slackに通知を送信する際に、link_nameオプションを設定できるようになりました。
link_nameをtrueに設定することで、Slackに通知されたときに、ユーザー名やチャネル名にリンクが張られます。
link_nameのイメージは、Slack API でユーザ・チャンネルの名前がリンクされないときの対処法を参照すると理解しやすいです。
configで、次のように指定すれば使用可能です。
slack_configs:
link_names: true
3.選択/ハイライトできるラベルUIが作成されました
ラベルUIが変更されました。これまではフィルタリング用のボタンで、文字列をコピーしずらい状況でした。
選択可能な部分とボタンにわけることで、ラベル文字列を選択してコピーできるようになりました。
4.注釈内にクリックできるリンクUIが作成されました
annotation(注釈)内に、http(s)://で始まる文字列があったら、クリックできるようにしました。
5.API経由でアラートのfingerprint(ユニークな識別子)を出力できるようにしました
http://localhost:9093/api/v1/alertsのAPIからalertを取得した際のレスポンスにfingerprintを含めるようにしました。
"status":{"state":"suppressed","silencedBy":null,"inhibitedBy":["8531739189852378575"]},"receivers":["slack"],"fingerprint":"6543bc164be4f176"}
fingerprintが出力されることで、Alertを識別できるようになります。
6.READMEにamtoolに関する記述を追加しました
READMEにAmtoolに関する説明が追加されました。
Amtoolは、altermanager apiを利用するCLIツールです。
全てのアラートの参照
アラートの詳細を表示
クエリでフィルターしてアラートを出力
アラートをサイレンスにする
サイレンス一覧を表示
すべてのサイレンスを期限切れにする
7.Aertmanager全体で、ユーザー設定ロギングオプションを使用するようにしました
サブコンポーネント用に新たしロガーを作成するのではなく、基本ロガーを用いるようにします。
CLIは渡されたロギングオプションを利用するようになります。
8.fingerprintでソートしてAPIからアラートを返すようにしました
APIからアラートを取得する際に、結果をfingerprintで並べ替えてから出力されるようになりました。
9.サイレンスページビューで編集/削除するサイレンスボタンを追加しました
サイレンスビュー(http://example.com:9093/#/silences/)に、Edit、Expireボタンが追加されました
10.amtoolにcheck configをするサブコマンドを追加しました
amtoolにコンフィグをチェックするコマンドが追加されました。
$ ./amtool check-config alertmanager.yml ./doc/examples/simple.yml
Checking 'alertmanager.yml' SUCCESS
Found 1 templates: FAILED: template: foo.tmpl:3: unexpected {{end}}
Checking './doc/examples/simple.yml' SUCCESS
Found 1 templates: SUCCESS
Error: Failed to validate 1 file(s).
11.メール通知でテキストサポートを追加しました
それまでメール通知はHTMLメールでしたが、テキストメールも送信できるようにオプションが追加sれました。
オプション:text
12.make build時に対象のバイナリ名を渡せるようにしました
make時にバイナリ名を指定できるようにしました。
$make build BINARIES=amtool
>> building binaries
> amtool
バイナリ名を設定しない場合は、通常通りビルドします。
13.プレビューでサイレントアラート数を表示するようにしました
サイレンスページで、指定した条件に当てはまる件数が何件あるのかをpreviwボタンを押した際に表示するようにしました