Windows Azure Traffic Manager パフォーマンスロードバランス
この投稿は、「Windows Azure Traffic Manager Configuration Guid」に記載されている「Performance Load Balancing Method in Windows Azure Traffic Manager」をざっくり意訳した投稿です。
パフォーマンスロードバランスは、トラッフィク発生元と、そこと最も近いホストサービスのルートを把握しています。アクセス元のIPと各Windows Azureデータセンター間のラウンドトリップ時間を記録したネットワークのパフォーマンステーブルを使用して、近いデータセンターを決めます。このテーブルは、定期的に更新されるものなので、インターネット上のパフォーマンスをリアルタイムに反映するものではありません。
Windows Azure Traffic Managerでは、パフォーマンスロードバランス(NW時間)でホストサービスを監視するので、パフォーマンスロードバランスはホストサービスの負荷状況は考慮しません。もしホストサービスがダウンしている場合は、DNSクエリには。そのホストサービスは含まれません。
- パフォーマンスタイムテーブルの定期的作成 Traffic Managerは、世界中の様々な地点とホストサービスを実行しているWindows Azureデータセンターとのラウンドトリップタイムを試験計測し管理しています。
- リクエストの受信 Traffic Managerドメインはクライアントマシンからリクエストを受け取ります。
- パフォーマンステーブルの確認 Traffic Managerは、リクエストを送信した位置とステップ1で作成したテーブルを使用してポリシーに含まれるホストサービス間のラウンドトリップタイムを確認します。
- ベストパフォーマンスのサービス選択 Traffic Managerは、ベストタイムのホストサービス位置を決定します。上の図では、HS-Dです。
- DNS名を返す Traffic ManagerクライアントマシンにホストサービスDのDNS名を返します。
- サービス呼び出し クライアントマシーンは、DNS名をIPアドレスに解決し、ホストサービスを呼び出します。
補足
- パフォーマンsテーブルが更新されたとき、ホストサービス上の負荷によって、トラフィックパターンが変わることがあるかもしれません。そのような変更は、わずかです。
- DNS Time-to-Live(TTL)はローカルDNSがドメイン解決をするのに、DNSキャッシュをエントリを使用する期間を指定します。クライアントは、DNSキャッシュが期限切れするまで、すでに入手したホストサービスを使用し続けます。
- Traffic Managerは、ポリシーに含まれているホストサービスの状態を監視し、トラッフィクが送信できないときは、ホストサービスがダウンしていると判断します。もし、ポリシー内のすべてのホストサービスがオフラインになっている場合、Traffic Managerは、ポリシー内のホストサービスがオンラインだったと仮定して最も近いホストサービスを返します。クライアントマシンは、ホストサービスを呼び出しても応答しません。