この投稿は、Tech ED North America 2011で実施されたセッション「Microsoft SQL Azure Overview: Tools,Demos and Walkthroughs of Key Features」をあとめた投稿です。
SQL Azure データベース
SQL Azureは、SQL Server 2008エンジンをベースに開発されました。
世界6か所のデータセンターで提供されており、高可用性と冗長性のあるデータベースサービスです。
データはプライマリサーバから読み込まれ、書込みはセカンダリサーバに複製されます。
SQL Serverとの差異
- SQL Azureでは、必ずクラスター化インデックスが必要です。(理由:クラスター化インデックスが必要)
- 物理サーバを設定することはできません。
- いくつかのSQL Serverの機能は、まだ提供されていません。
たとえば、SQL Server Agentやフルテキスト検索、暗号化、サービスブローカー、SQL CLRなどです。
2010年のクラウド データサービスの進捗状況
5月のサービスリリースの更新箇所
- 一つのサブスクリプションに複数のSQL Azureサーバを作成できるようになりました。
より自由なサーバ管理をすることができるようになります。(1つのサブスクリプションに6サーバまで?) - SQL Azure サーバAPI
Windows Azure APIと同じ証明書が使用できる - DBのインポートとエクスポート(DACフレームワークを使用)
プログラムAPIの提供
コマンドライン
Powershell
次のサービスリリースで提供する機能
- ポイント・タイムリストア CTP
指定した時間へデータベースをリストアする
指摘できる期間は2週間 - Windows Azure Platform CoAdminへの対応
- ポータルでDBのインポート&エクスポートの対応
- SQL Server DenaliエンジンでSQL Azureの再調整
- スパース列への対応
- ポータルとエンジンエラーメッセージのローカライズ
ポイント・タイムリストアCTPを使用できるようになると、下の図のような表示がでるらしい。
ポータル画面上に「Restore」という項目が増える。
Resoreをクリックすると、下の図のダイアログが表示される。
リストア中の表示。
Data Syncサービスの主要機能
- 同期設定にコーディングが必要ない
同期とロケーション定義が簡単にできる
どれぐらいの頻度で同期するかを選択できる - 全てのデータを同期することができる
2種類の方法で同じデータを同期できる - 衝突の補足
複数のロケーションで同じデータが変更されたことが原因で発生する衝突の解決 - ログ記録と監視
- スケール
サービススケールは必要なだけリソースの拡張ができる
V1で計画されているDataSyncの管理画面UI。
現在のベータ版では、視覚的に同期状況がわかりずらいが、V1提供時にはポータルで視覚的にどうのように同期しているかを確認することができる。(上の図が、現在の提供画面。下が計画している画面)