SQL Data Sync 2012年7月アップデートの内容
Windows Azure SQL Database Servicesの2012年7月アップデートの内容がBlogに投稿されていたので紹介します。
SQL Data Syncを使用してFederationの参照テーブルをレプリケーションできるようになりました
SQL Azure Federationでは、メンバーデータベースに参照テーブルを含めることができます。
一度、SPLITで分割したメンバーデータベースに含まれる参照テーブルは互いに独立したテーブルなので、
片方を更新しても、もう片方には変更は反映されません。
その為、これまでは手動でメンバーデータベースの数だけ参照テーブルを更新する必要がありました。
例えば、メンバーデータベースが30個あった場合、30回参照テーブルを更新しないと、
全ての参照テーブルに変更を反映させることができません。
2012年7月のアップデートにより、SQL Data Syncで、メンバーデータベースの参照テーブルを同期対象に設定できるようになりました。
上の図のように、メンバーデータベースを同期グループに登録することができます。
同期したいメンバーデータベースの参照テーブルとSQL Data Syncのハブデータベースとを同期するように設定します。
同期設定をすると、次の図のようにメンバーデータベースをすべて同期するように設定できます。
とは言え、制限事項もあります。
- レプリケーション間隔は短くても5分なので、最大5分の同期遅延があります。
- スクリプトによる同期レプリケーションの設定をすることができません。
つまり、同期設定をしたい場合は、GUIで手で設定する必要があります。20個同期するなら20回。。。 - 最大でも30個までしか、同期グループに設定できません。
参照テーブルで一意のIDを生成するのにIdentityプロパティを使用できるようになりました
2012年7月のアップデートで、フェデレーションメンバーの参照テーブル上でIdentityプロパティを使用できるように、制約を解除しました。
これにより、スキーマの変更を最小限に、既存のデータベースからフェデレーションへの移行ができるようになります。