Windows Azure

Windows Azure Trial Account Spending Limit」をざっくり意訳した投稿です。

2週間前、マイクロソフトはWindows Azureの新しい機能について幾つかの発表をしました。発表された機能の一つに、サブスクリプションの改良による簡素化されたリスクのない試用版の提供です。超過料金を引き起こす無料クォータを超える使用を制限するようになり、知らずに課金される事態を防止できるようになりました。

支出制限とは?

2011年12月10日以降に新しく有効化した3か月の無料トライアルサブスクリプションMSDNサブスクライバーのWindows Azure特典は、初期設定で0円の支出制限がかかっています。結果、サブスクリプションで提供されている1か月あたりの無料枠を超過した場合、課金をせずに代わりに来月の課金サイクルで使用メーターがリセットされ、アカウントが再活性化されるまで、サブスクリプションはサスペンドになります。

支出制限について幾つかの微妙な点に気付くかと思います。

  • 支出制限する金額を指定することはできない
    全ての新しい3か月のトライアルとMSDNサブスクライバーのアカウントには初期設定で、0円以上の支出制限が設定されています。0円の支出制限は、アカウントの無料枠を超える使用が発生する前に、アカウントをサスペンドにするということです。
  • 支出制限を解除し、従量課金方式に切り替えることができます。しかし、再度支出制限を有効にすることはできません。
  • 3か月の無料トライアルアカウントの支出制限を解除した場合、トライアル期間が終了すると、引き続き従量課金で課金を継続します。支出制限を解除しなかった場合、アカウントは単純に期限切れになります。
  • 12月10日以前に有効化したトライアルアカウントとMSDNアカウントには、支出制限は適用されません。

支出制限されていることの確認方法

Windows Azureアカウントのアカウントセンターにアクセスし、サブスクリプションの通知で確認することができます。例えば、次の画像は、3か月のトライアルアカウントを有効化して、数日後に表示されたものです。
(無料トライアルは85日で期限が切れます。アップグレードしますか?)

Subscriptions list in Account Center

1か月の無料枠上限に近づいたとき、次の画像の赤枠で囲った部分のように別の通知が表示されます。
(サブスクリプションは、支出制限に近くなりました。支出制限を無効化するには、ここをクリックしてください。)

Account Center showing approach to spending limit

支出制限に到達すると、サブスクリプション通知が更新されます。
(サブスクリプションは支出制限に到達し、課金を防ぐためにサブスクリプションを無効化しました。支出制限を解除するには、ここをクリックしてください。)

Account Center showing spending limit reached

支出制限に到達すると、MSFT*Azure<billing@microsoft.com>からのメールを受け取ることになります。クレジットカードへの課金を防ぐためにアカウントが無効化されたことと、支出制限を解除することでアカウントを継続使用できることが記載れています。

1か月の無料枠の75%、100%、125%に到達したことを知らせるメールは、今後送信されません。2011年12月10日以前にアカウントを有効化した場合、無料枠のどれぐらいを使用したかを確認したい場合は、アカウントセンターで確認してください。

支出制限に到達した場合、何が起こりますか?

支出制限に到達した場合、来月の課金サイクルまでサブスクリプションは無効化されます。アカウントはサスペンドされ、すべてのコンピュートサービスは削除されます。ストレージアカウントは削除されませんが、アクセスすると403エラーが返ってきます。

Management Portal showing suspended account

Management Portal showing services in disabled account

支出制限を解除する方法

アカウントセンターで、通知の一つを選択することで、支出制限を解除することができます。支出制限を解除すると、従量課金にアップグレードされます。

Removing the spending limit

サブスクリプションをアップグレードすると、アカウントセンターの警告メッセージから支出制限が削除され、サブスクリプションの無料枠を超えた分は課金されます。

Account Center after spending limit removed

アカウントを削除する方法

アカウントが不要になった場合、アカウントセンターにアクセスし、サブスクリプションのキャンセルをクリックしてください。

image

最終確認ダイアログが表示されます。

image

キャンセルしたアカウントは、アカウントセンターで次のように表示されます。

A cancelled Windows Azure subscription

Windows Azure管理ポータルでは、次のように無効化されます。

Cancelled subscription in the Management Portal

SQL Azure

Now Available: SQL Azure Q4 2011 Service Releaseをまとめた投稿です。

簡単にデータベースを管理、監視できるようになり、より柔軟に必要に応じてスケールさせられる機能の提供を開始しました。

SQL Azureの最大サイズは150GBになり、SQL Azire Federationを簡単に設定、管理、自動スケールさせることができます。さらに、DB使用料金を見直し、150GBを使用した場合の課金額は従来通りのお値段ですので、150GBを使用した場合は従来に比べ67%の割安感があります。

  • データベースの最大サイズを増加し150GBまで使用可能になりました
  • SQL Azure Federationの提供を開始しました
  • SQL Azure管理ポータルを刷新し、見た目はメトロになり、管理・監視に役立つ機能を追加しました
  • DACインポート/エクスポートサービスCTP版を更新しました
  • ユーザーが照合順序を管理できるように機能強化しました

image

imageimage

image

image

image

SQL Azure

今朝、Windows Azure Team BlogにSQL Azure 2011 Q4サービスリリースの記事が投稿され、晴れてSQL Azure 2011 Q4のリリースが正式リリースとなりました。6か所のDCにある数千サーバーへのリリースが伴うので実際に使えるようになる時間と、正式リリースを発表する時間がずれるのです。なんで、Azure Team BlogってBlogなのに役割が大きいのです。(Azure Teamブログの発表前に、日本のAzure Blogでサービスリリースが発表されていて驚きました・笑)

SQL Azure管理ポータルも刷新されて、利用頻度が高くなりそうなのですが相変わらずはまりポイントが残留しておりましたので、楽しく使用するのに知っておくべきことを紹介します。

SQL Azure管理ポータルの2種類の入口

SQL Azure 管理ポータルには実は入口が次の2つあります。

DB名がオプション

image

DB名がセット済み

image

入口別ログイン後画面

DB名を未入力でログイン

image

DB名を入力してログイン

image

わかりやすいように比較

image

結論

[blackbirdpie url=”http://twitter.com/#!/bell_kana/status/144955041420296193″]

SQL Azure管理ポータルへの2種類のアクセス方法

URL直接アクセス

Windows Azure管理ポータルの右隅に、SQL Azure管理ポータルへのURLが記載されています。

image

このURLをコピーして直接アクセスしてあげてください。

image

https://lx88a7fkwl.database.windows.net/ みたいなURLになっているはずです。

 

管理ボタンから接続

Windows Azure管理ポータルの上部に、管理ボタンがありますのでクリックしてあげてください。

image

するとDB名がセット済みになっている、
https://lx88a7fkwl.database.windows.net/?langid=ja#$database=nora5 みたいなURLでアクセスするはずです。

もし、DB名を消したい場合はURLから消してあげるか、次の方法を試してください。

[blackbirdpie url=”http://twitter.com/#!/bell_kana/status/144959049165848576″]

ちなみに、管理ボタンをクリックしてアクセスすると、ほぼ待合なくDB名がセットされた方にアクセスしちゃいます。

おまけ

SQL Azure管理ポータルの表示言語は、基本的にWindows Azure管理ポータルの設定を引き継ぐか、OSの言語を参照しています。でも結構、キャッシュ(クッキー?)が効くので、なかなか言語変更が反映されません。

また、右隅に残念な表示がありますが、ジャーマンのMVPが製品チームにフィードバックしていたので、そのうち修正される予定。「user」と「ユーザー」表示領域幅が違うのですよ。

image

Windows Azure Advent Calendar jp: 2011の13日目

http://atnd.org/events/22821

クリスマスまでの日数を数えるために、1日に1つ、穴が空けられるようになっているカレンダーです。転じて、技術系コミュニティで、クリスマスまでの25日間にTipsを1つずつ公開するイベントをAdvent Calendarと呼ぶそうです。

Windows Azureに関するネタをひとつ、特定の日に、自分のブログにアップロードしてもらうだけです。執筆順は、このイベントに参加した順です。最初の人が12月1日、2人目が12月2日…と続いていって、最後の人が12月25日です。アップロードしたら、このイベントのコメント欄にURLを貼り付けてください。

SQL Azure

SQL Azure Labに新たな試行サービス「Data Transfer」がリリースされました。
本サービスは、Windows Azure上にホストされたサービスで、ローカルのCSVからSQL Azureデータベースにテーブルを作成したり、Windows Azure Blobにデータをアップロードすることができます。

このサービスの目的は、クラウド上にデータを転送することです。ExcelファイルやCSVファイルをSQL Azureにロードすることができます。

Q&A

  • CSVファイル
    結構条件がシビアで、結局ちょっと試した範囲ではCSVのアップロードを成功させられず。文字コードとかちゃんと見たのですが。
  • Excelファイル
    シート名がロードした際にテーブル名に使用されます。
  • 日本語
    残念、文字化けします。Excelに日本語データを含んでいると、日本語を含んでるセルが文字化けします。
  • アップロード可能サイズ
    200MB未満

使用手順

1.https://web.datatransfer.azure.com/ にアクセスする。
image

2.SQL AzureにCSVまたはExcelファイルをロードしたい場合は、「SQL Azure」ボタンをクリックする。
Windows Live IDでログインする。

3.SQL Azureデータベースサーバ、データベース名、ユーザ名、パスワードを入力する。
なお、ユーザー名は、「ユーザ名@サーバー名」形式にする必要がある。(例)sqlazurejp@lx88a7fkwl
Nextボタンをクリックする。
image

4.アップロードするExcelファイルまたは、CSVファイルを選択する。
なお、今のところ200MB以下のファイルしかアップロードできません。

image

オプションを表示させる、文字コードや区切り文字、囲み記号を設定することができる。

image

5.ファイルを選択し、Analyzeボタンをクリックする

成功すると、次のような結果画面が表示される。

image

ちなみに、アップロードしたExcelファイルとロードされtたテーブル定義は次のようになる。主キー用にPid列が自動保管されている。
image
image

参考サイト

SQL Azure

imageSQL Server MVPのムッシュ小澤さんが「SQL Server 2012 RC0 の提供が開始されました」と報告されているのを見て初めてリリースを知りました。

早速、SQL Server 2012 RC0 Management StudioによるSQL Azure対応状況をチェックしてみましたので、簡単に展開します。今回は、概要編と言うことで各々のメニューで何ができるのかの簡単な紹介にとどめています。詳細は、続編を参照してください。

オブジェクトエクスプローラー

image

SQL Azureに接続し、オブジェクトエクスプローラーでSQL Azureサーバーに接続し展開したところです。

目新しいものとしては、「Federations」がフォルダーが登場。さらに、管理の下に「データ層アプリケーション」が登場してます。

Federationは、SQL Azure Federation対応のものでしょう。とはいえ、現時点ではデザイナーは提供されずクエリが表示されます。Federationはデータベースを分割配置するのに使用できるSQL Azureへ無限にスケールアウトできるリリースが近い機能です。

データ層アプリケーションは、Data-tier Applicationの日本語表記で、DAC Frameworkを使用します。今のところ、DAC Frameworkを使用したデータベースのエクスポート・インポート機能がWindows Azure管理ポータル(SQLとBlob間)とSQL Azure管理ポータル(SQLとローカル間)それぞれで提供されています。(現状、SQL Azureでは未対応っぽいです。)
おそらく、データ層アプリケーションが配置できるのだと思いますが、詳細はまだ追えてないので追々調査したいと思います。

SQL Azureサーバー、SQL Azureデータベースのタスク

SQL Azureサーバーのタスクとして、データ層アプリケーションの配置とImport Data-tier Application..の2つが追加されています。レポートには特にデフォルトでは何も用意されていません。。。。

image

SQL Azureデータベースへのタスクとして、Deploy Database to SQL AzureとExport Data-tier Application..、データ層アプリケーションの抽出、データ層アプリケーションとして登録の4種類が追加されています。

  • Deploy Database to SQL Azureは、既存のSQL AzureデータベースやSQL ServerデータベースからSQL Azureサーバー上に新たに作成する機能です。データベースの複製や移動がしやすくなります。内部的には、一旦bacpacとしてクライアントにファイルを生成し、そのファイルを使用して対象サーバーにデータベースを作成します。
  • Export Data-tier Application..は、SQL Azureデータベースをロカールにbacpacとしてデータベースをバックアップすることができる機能です。
  • データ層アプリケーションの抽出は、SQL Azureデータベースをdacpacとしてスキーマー構造をバックアップできる機能です。
  • データ層アプリケーションとして登録は、dacpacを作成し、それをサーバーに登録することができる機能です。紹介しておいて、申し訳ないのですが現状SQL Azureでは対応していないようです。

間際らしいのですが、データ層アプリケーション(もしくはData-tier Application、または、DAC Framework)にはbacpacとdacpacの2種類あります。dacpacはデータベースの構造を格納するファイルです。bacpacは、データベースの構造とデータの両方を格納するファイルです。

image

クエリエディターとデザイナー

さて気になるのがデザイナーの対応状況です。

image

これが結論です。まだ、現時点ではデータベースやテーブルのデザイナー機能は、SSMSでは提供されておりません。SSMS2008 R2と同様にクエリが提供される状況です。

さらにクエリエディタは、SQL Azureではインテリセンス機能もまだ用意されておらず、ちょびっと(イライラする程度には)もっさりしています。まぁ評価しているPCは、4年前のCore 2 Duo、メモリ4GB、グラフィックメモリ256MBなPCなので限界なのかもしれませんね。

現状の対応状況

SQL Azureへの対応は、まだまだ限定的です。

SQL Azureからdacpacやbacpacへのエクスポートは正常に動作しますが、SQL Azureへの配置は、基本的にどの機能でも失敗してエラーになります。原因は、SQL Azure対応していないから。
SQL Azureでは基本的にシングルバッチでなければならないのですが、インポート機能ではそれが考慮されていないため、「The CREATE DATABASE statement must be the only statement in the batch. (Microsoft SQL Server、エラー: 40530)」というエラーが発生してしまいます。

そして、やっぱり右クリックやタイピングがもっさりしていますね・・・・。