Azure SQL Database のジオレプリケーションを使う際の注意事項

Azure SQL Database のジオレプリケーションに関して、推奨事項とそれに合わせたシステム制限がリリースされたので紹介します。

新しいアクティブ geo レプリケーションの最適化が Azure SQL DB でまもなく運用開始予定

ジオレプリケーションでは、PrimaryとSecondaryをログを使用してデータ連携がされます。
また、異なるインスタンスサイズを使用することができます。

PrimaryをP15、SecondaryをP11という構成を組むことができます。

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しかし、Primaryでヘビーな更新が実施される場合、Secondaryのインスタンスサイズが低い場合、更新処理が追い付かない場合があります。
Azure SQL Databaseでは、Geo-Replicationがレプリケーションラグが40分を超えた場合は異常事態として、Reconfigurationをして同期を再実行します。

また、そうでなくても動機が追い付かない場合、レプリケーションを切り替え時にデータのロストが多くなるなどの問題がありました。

2019/07/01以降、PrimaryとSecondaryでインスタンスサイズが異なるGeo-Replicationを使用している場合、必要に応じて、Primaryの性能を制限してレプリケーションラグが広がりすぎないようにする対応が入ります。

Primaryのスロットリングを受けたくない場合は、インスタンスサイズを合わせる必要があります。