SQL Azure

今まで、Silverlight製の旧ポータルでしか操作できなかったSQL Reporting Services(SQLレポート)のサーバー管理がHTML5製の管理ポータルでできるようになりました(アナウンスはガスリーBlog)。

と言うわけで、早速操作してみました。

SQLレポートサーバーを作成する

左側のメニューに「SQLレポート」が追加されています。ぱちぱち。

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ちなみに、左下の「+新規」、中央部の「レポートサーバーを作成する」のどちらをクリックしてもSQLレポートの作成画面は同じ画面が開きます。

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今のところ、簡易作成以外の作成画面は用意されていないようです。まぁ必要性も薄いですが。

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必要事項を入力して、「SQLレポートサービスの作成」をクリックすると、作成ステータスが表示され数分で完了します。

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レポートサービス一覧のURLをクリックすると、SQLレポートのログイン画面が表示されます。

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ログイン画面。ここでIDとPasswordを入れてログインすると・・・・・・・後は、今までと同じですね。

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SQLレポートサーバーのダッシュボード

SQLレポート一覧の左のほうをクリックするとダッシュボード画面が表示されます。

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SQLレポートサーバーの使用状況を確認できます。

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ユーザーの管理ができます。

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レポートのアップロードやダウンロード、ディレクトリ作成などができます。

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SQL Azure

Windows Azure SQL Reportingを使用しているとき、レポートの性能改善をするTipsがあります。

レポートがデータセンターをまたがって通信をしているとして、それを確認する方法とそれによる性能への影響を計測することができます。

まずレポートの実行ログを確認します。
Windows Azure管理ポータルを開き、Reportをクリックし、レポートサーバーを選択し、「Download Execution Log」ボタンをクリックします。

ログを確認すると、「Data Retrieval time」が異常に長く見えます。
たとえば、AdeventureWorksを使用して、単純なチャートレポートを生成するレポートを実行したときのログです。

Daata Retrieval timeが、processing/rendering timeよりもとても長くなっています。

ログをよく見ると、レポートではWindows Azure SQL databaseのlet8c0j2n7.database.windows.netを呼び出しています。レポートサーバーは、gejqh25dat.reporting.windows.netです。

Windows Azure管理ポータルで、それぞれを確認すると次のようになっています。

他にロケーションの違いを確認する方法としては、pingを使用する方法があります。

地理的に離れた場所にデータストアとレポートサーバーが設置されていることがわかりました。
香港とアイルランド間のNW遅延が影響して、Data Retrievalが長く(3.3秒)なっていました。

データストアとレポートサーバーを同じデータセンターに配置すると、次の結果のように3.3秒から49ミリ秒に改善しました。

参考

MSDNブログ「A tip on how to improve performance using Windows Azure SQL Reporting」を意訳した投稿です。

実行ログとレポート実行のボトルネックについては次のサイトが参考になります。

SQL Azure

Windows Azure に関する正式なアナウンスを公開する場として知られる、
Windows Azure Team Blogにて
Annoucing New Windows Azure Services to Deliver "Hybrid Cloud"」が投稿されました。

Amazonちっくになるね!とか突っ込みそうになるけど、
そのあたりは、明日の朝にはpnop抱かれたい役の方がわかりやすくBlogを書いてくれると思うので割愛。

 

Azure Team Blogに、
今回のWindows Azureの更新内容をまとめた Fact Sheet が公開されている。

Fact Sheetで、SQL Azure(と言えるのも後少しだけど…)に関連する内容があったので、
ピックアップしておく。

 

Windows Azure SQL Reporting

これまでSQL Azure ReportingとしてPreview公開されてきたサービスが、
Windows Azure SQL Reporting とブランド名を変えて、generally available された。

セキュアで、柔軟性があり、コスト効率のいいクラウドベースのサービス。
システム管理や追加のソフトウェア、ハードウェアが不要で、組織内外でレポート公開を可能にする
レポーティングサービスです。

 

と言うわけで、今のところSQL Azureに関する発表は、これぐらい。
後は、SQL Azure Data Syncのアップグレードが
予告されてることぐらい(SQL Data Syncのクライアントエージェントのアップグレード通知)。

SQL Azure

SQL Azure Reporting CTPを試したい場合は、「SQL Azure Community Technology Previews」から登録をしておくと、後日CTP版への招待メールが届きます。(ここ数日、全世界的にどんどん登録報告が上がっていますが、今からの登録ですと1か月以上待たされる可能性があります。)

私のところにも、よーやく招待メールが届きました。招待メールに、どのような内容が記載されているのかを意訳して、紹介したいと思います。

SQL Azure Team Blog

この投稿は、7 Things You Need To Know about SQL Azure Reportingを参考に意訳したものです。場合によってはオリジナルとは文意が異なる箇所があるかもしれません。

Microsoft SQL Azure Reportingは、クラウドで提供するレポーティン基盤です。 SQL Azure Reportingは、レポートの作成管理、配置を行えるツールを提供します。また、APIを使用することで、データの統合や拡張、カスタムアプリケーションでのレポート作成をすることができます。オンプレミス環境と同様のツールを使用して、開発、クラウドへのレポート配置ができます。

エンドユーザは、ブラウザを使用して、直接クラウドレポーティングサーバからレポートを取得する事ができます。アプリケーションに組み込むこともできます。

以下の7つがSQL Azure Reportingで知っておくべき7つのことです。

  1. SQL Server Reporting Serviceがベース
  2. レポート生成はクラウドで行う
  3. SQL Azure ReportingはWindows Azure Platformの一部
  4. 情報源はSQL Azure
  5. レポートは、同じフォーマット
  6. 何も新たに準備する必要が無い
  7. ブラウザでSQL Azure Reportingに接続できる

それぞれについて、具体的に説明をしていきます。

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1. SQL Server Reporting Serviceがベース

SQL Azure Reportingは、SQL Server Reporting Services 2008 R2で知られている多くの機能を提供します。Business Intelligence Development Studioで使用できるテーブルやチャート、地図、マトリックスなどを使用したレポートを作成でき、オンプレミスで配置するのと同様にクラウドに配置することができます。

Business Intelligence Development Studioは、無償でダウンロードできるMicrosoft SQL Server 2008 R2 Express with Advancedにも同梱されている。

2. レポート生成はクラウドで行う

SQL Azure Reportingは、Windows Azure Platformデータセンター内のサーバでレポートを生成する。クエリの実行や図表の生成は、マイクロソフトのデータセンターで実行される。

Web ApplicationにMicrosoft Report Viewer Controlを埋め込みレポートに使用する場合、Web上で生成するローカルプロセス(.rdlc)もしくは、オンプレミスのSQL Serverで生成するリモートプロセス(.rdl)のどちらかを選択することができます。

SQL Azure Reportingを使用する場合は、Report Viewr Controlはリモートプロセスモードにします。

3. SQL Azure ReportingはWindows Azure Platformの一部

Windows Azure Platformの一部であることは、Windows AzureとSQL Azureと同じツールが使用でき、スケーラビリティの恩恵を受けることができるということです。データセンターでクイックプロビジョニングのメリットがあり、Azure Developer Portalに統合されます。

4. 情報源はSQL Azure

SQL Azure Reportingは、SQL Azureデータベースに対して、クラウドでレポートを実行することができます。もし、今共有のデータソースを使用しているのなら、一度データを更新することでSQL Azureにリダイレクトさせることができます。

5. レポートは、同じフォーマット

SQL Azure Reportingにデプロイするレポートは、オンプレミスのSQL Server Reporting Serviceにデプロイしているレポートと同じです。違いは、データソースが異なることだけです。SQL Server Reporting Servicesですでに作成したすべてのレポートを活用することができます。直接SQL Azure Reportingにデプロイすることができます。Business Intelligence Development Studioで作成したレポートを使い続けることができます。

6. 何も新たに準備する必要が無い

今までにレポートを作成するために使用してきたツールと同じものを使用することができ、クラウドでレポートを実行することができます。ローカルマシンに新たに何かを追加する必要はありません。

Business Intelligence Development Studioは、無償でダウンロードできるMicrosoft SQL Server 2008 R2 Express with Advancedにも同梱されている。

7. ブラウザでSQL Azure Reportingに接続できる

どこからでもSQL Azure Reporting URLにIDとパスワードで接続することができ、レポートを見たり、PDFやExcelでダウンロードすることができます。どこからでもレポートを見ることができるレポートビュワーコントロールを埋め込んだwebサイトを用意する必要はありません。オンプレミスのSQL Serverとは違って、どこからでもアクセスできるようにするためにFirewallのポートを空ける必要はありません。

SQL Azure Reporting事始め

Nino BiceによるPDC10:SQL Azure Reporting概要を参照するといい。

SQL Azure Reportingについて、さらに知りたい場合は次回のCTP版提供に申し込むとよい。

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